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2010年1月19日 (火)

アフリカマイマイ

20091221_50 アフリカマイマイ Achatina fulica は腹足綱柄眼目アフリカマイマイ科に分類され、殻径が7–8cm、殻高が20cm近くに達する世界最大級のカタツムリだそうだ。(母島沖村で観察したのは殻高が10cmを少し超えた程度でした。)原産は東アフリカのサバンナ地域といわれており、世界の熱帯地方のほとんどに分布してそうだ。 日本では南西諸島(奄美大島から石垣島)と小笠原諸島(父島、母島、南鳥島)に分布する。日本では植物防疫法により有害動物指定を受け、外来生物法においても要注意外来生物に指定され、世界の侵略的外来種ワースト100 選定種にもなっている。

 20091221_53 それにしても大きい。この個体は沖村のフェリー乗り場の近くで見つけたものだ。アフリカマイマイは雑食性で、ほぼあらゆる植物、落ち葉や動物の死骸、菌類など何でも食べる。さらに殻を維持するカルシウム分補給のために貝殻やコンクリートまで食べるそうだ。とくに柔らかい植物が大好物なので、野菜等の農業害「虫」として農家から非常に嫌われている。 20091221_55 小笠原諸島や沖縄県では一時期大繁殖し、農業被害も甚大になり、積極的に駆除され小笠原諸島の父島では1989年を境に個体数が激減したが、母島の個体群は健在である。父島個体群激減の原因は不明だが、父島の陸産貝類の個体群を壊滅状態に追い込んだ外来の陸生プラナリア、ニューギニアヤリガタリクウズムシが絡んでいると見られる。母島はまだ入り込んでいないようなのだがアフリカマイマイもかなり普通に見られる。20091225_25 父島では生きているアフリカマイマイは見なかったがオカヤドカリがその殻を利用していた。

またアフリカマイマイには、広東住血線虫の中間宿主でありさらに忌み嫌われることになった。感染すると好酸球性髄膜脳炎を引き起こすので、生きた個体をさわることはもちろん這い跡にも注意する必要がある。広東住血線虫は、ドブネズミやクマネズミなどを主な終宿主とし、カタツムリやナメクジなどの軟体動物を中間宿主とする寄生虫で、特にアフリカマイマイは最も重要な中間宿主として知られている。

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