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2009年5月25日 (月)

キサラギカナワラビ

M2009may23_01 5月23日シダのグループと共に宇治白川にタカサゴシダの現状を見に行った。M2009may23_40_2 昔からの自生地で以前はたくさん生えていたが最近は数が減っている周りはいわゆるトウゴクシダとのの中間的なものは多く生えている。M2009may23_41 最下羽片の下側の第1小羽片の大きさや切れ込みは様々だ。久しぶりに周りを探していると、タニイヌワラビやホソバイヌワラビの雑種、ハツキイヌワラビも見られた。以前に比べヒロハイヌワラビやカラクサイヌワラビが減った気がする。

M2009may23_22 ある谷にナンゴクナライシダやハカタシダ、オニカナワラビ、オオカナワラビなどが見られるところに、少し変わったカナワラビがあった。

2009may23_4 全体の大きさは新しく伸びてきた葉で葉柄を含め40cmほど。余り大きくはない。

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新しく伸びてきた葉の胞膜と葉裏の羽片の鱗片。

2009may23_31 もう少したち胞子が熟してこないと何とも結論づけられないが、ナライシダ類が絡む雑種であることは間違いないと思う。

2009may23_3

去年の葉が根元にあったが大きさは20cm程度と小さい。葉は明らかにナンゴクナライシダよりも硬く、ハカタシダより薄い。直感的に両種の中間的な印象を受ける。私は、ナライシダが絡む雑種は30年以上前、2月の寒い保津峡の谷間で見つかって、名付けられたキサラギカナワラビ以来だ。

Kisaragikanawarabi0003

キサラギカナワラビArachniodes ×mitsuyoshianaは、和名は発見された時期から、学名はその時一緒に採集に行っていた、発見者の光田氏と吉川氏の名前が付けられている。当時はナライシダは明確に分けられていなかったので、ハカタxナライとされていたが、今はハカタxホソバナライとされています。この個体は周りの状況から見てハカタxナンゴクナライが適当かもしれません。

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コメント

ハカタ×ナンゴクナライ発見まことにおめでとうございます。キサラギカナワラビはたしかにハカタ×ホソバナライでしょうから、今回のものはサツキカナワラビと仮称したいと思います。ナンゴクとホソバは染色体数が違いますね。だれかサツキカナの染色体数を調べてくれませんかねー。

投稿: S.M. | 2009年5月31日 (日) 19時50分

稀少植物の真の自生であるとすれば、自生状態が極力保全されるべきという観点に立ち、一般論ー植物に限らず生物全般に当てはまると考えますーですが、情報の公開に際しては最大限の注意と慎重さが望まれます。


投稿: 如月カナワラビの発見・基準標本採取者 | 2009年11月27日 (金) 12時49分

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