水鳥繁殖調査3
6月下旬27日の午前、梅雨の晴れ間を利用して、胴長をはいて雄琴河口のヨシ原を再び踏査。このところの雨で琵琶湖の水位は上昇(0~+4cm)しているようで、陸地にあるはずの部分も水没している。前回調査した16日は-14cmだったので、15cm程度は上昇している。胴長での調査にとってこの差は大きい。
相変わらずオオヨシキリは良くさえずり河口エリアで10箇所は鳴いている。かなり注意はしていても今回オオヨシキリの巣は見つからなかった。ジャヤナギの枝に小ぶりの巣を見つけた。
高さは水面から1.2mぐらい巣の入口は径7cm程度。巣の状態から見て今年作られて、すでに巣だったものの用に思われる。誰の巣だったか分からない。
ヨシ原を踏査してみて気付いたことは廃船が多く捨てられていること。劣化していたりいて壊れやすく、乗り越えていくのは大変。ざっと見たところ20台近くはあったと思う。よし群落に覆われ目立たないがこれは問題だ。
廃船の脇で大きな2mぐらいの大きなシマヘビを見つけた。ウシガエルや鳥の雛や卵を餌にしているのかもしれない。近くでカイツブリが鳴いていたが、やはり巣は見つけられなかった。
でも6月下旬になってシロネが花を咲かせ始めていた。ヨシ原の内部はウキヤガラとシロネ、シロバナサクラタデが多いようだ。
雄琴周辺で湾の奥を埋め尽くすように覆っていたトチカガミも最近すっかり姿を消していたが、ヨシ原の影で細々と生き延びていた。
廃船の影には雄琴付近では確認していなかったミクリもあった。琵琶湖では決して珍しく思っていなかったが最近はあちこちで姿を消し気味で注意したい植物だ。
アカメヤナギの木の下には、30cmを越える大きなブラックバスが死にかけていた。どうもルアーを加え糸を引きずって、ここまで逃げてきて、結局死ぬ運命になったようだ。水草を引きずって踏査していると、なかなかしぶとく切れないと思ったら、テグスが絡んでいることが多く、プレジャーボートの起こす波以上に、廃船と釣り人の残していった物が気になった。
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